出会い




あたちと、お母さんとの出会いは2年前の冬の夜でちた。

あたちも生まれてやっとおめめが見えてきた頃でちた。

何かねぇ、あたちが置いて行かれた場所には自転車がいっぱい置いてあったような気がちましゅ。

とにかく怖くて怖くてしかたなかった。

もちろんお腹もすいていたけど、このままだったら、あたちは生きて行けないと思った。

「とにかく何とかしなきゃ」って思ってね。

思いっきり大きな声を出して鳴いてみたの。

「ミャ〜〜〜ン!」「ミャ〜〜〜ン!」ってね。

その間、何人かの人があたちの事を見て

「何? この猫って捨て猫なの?」

「可愛そうだね!」

「家じゃ飼えないしさ!」

なんていろんな言を言いながら、あたちの前を去って行きまちた。

「もうダメか? あたち?」

「せっかく生まれてきたのになぁ〜」

そんな事を思って落ち込んでたらね

「あら? 仔猫ちゃんじゃないの。こんな暗い所で。」

「可愛そうにねぇ〜!」とあたちに手を差し出してくれまちた。

それが今のお母さんでちた。

その手は、とってもあったかでちた。

「もしかちて、あたちのこと飼ってくれるのかちら?」

そんな事を思いながら、あたちはドキドキでちた。

「さぁ〜もう心配ないからね。一緒にお家に行こうね!」とお母さんが言ったの。

「えっ?お家? じゃ飼ってくれるのね?」とあたちは、お母さんの顔をじっと見てたら

お母さんはニコニコちて、あたちを抱っこちて、お家へと連れて行ってくれまちた。

お家はあたちが捨てられてた場所から近いような気がちまちた。

「ほらほら着いたわよ。寒かったものね。今、温かいミルクを飲ませてあげるからね。」

「えぇ〜、この仔猫どうしたんだい?」

「捨て猫かい?」「まだ小さいのになぁ〜。」

と言いながら、あたちの頭を優しく撫でてくれたのが今のお父さんでちた。

「で、家で飼うのかい?この仔猫ちゃんを?」とお父さんが言いまちた。

「当たり前でしょう。」とお母さんが言いまちた。

「まったくしようがないなぁ〜!」

「何でもかんでも自分一人でで決めちゃってお母さんは」と苦笑いするお父さん。

「と言う事は飼ってもらえるの? あたち?」

そう思ってドキドキちてたら、お母さんが温かいミルクを持って来てくれまちた。

だけどねぇ、まだ一人で上手に飲めなかったあたちのために補充ビンを

買って来てくれまちた。

おかげで、お腹いっぱい飲む事ができまちた。

「あっ、このニャンに名前をつけてやらないとね!」とお母さんが言いまちた。

「猫は昔から、たまに決まってるよ!」とお父さんが言いまちた。

そんな訳で、あたちの名前は「たま」に決定ちたのでちた。

「もう遅いから、たまちゃんもお休みなさい!」

「安心してネンネしなさいね!」

「たまちゃんとの出会いはきっと何かの縁かもしれないね」

「捨てて行った人に感謝だね」と笑ってお母さんは言ってくれまちた。

その夜は暖かな毛布に包まれて、あたちは眠りにつきまちた。

捨てられた事はとっても悲しかったけど、でも今はとっても幸せ。

お父さん、お母さん有難うごじゃいまちた。